ビル管理職
東京女子医科大学附属足立医療センター管理事務所
新卒入社4年目
大学では社会学を専攻し、心理学やマーケティングを学びました。就職活動では趣味に関する業界に入るか、自分の適性に合った仕事に就くかで迷った末に、後者を選択しました。人のサポートやコツコツ地道に積み重ねることが得意だったので、大林ファシリティーズであれば自分の特性を活かし、腰を落ち着けて長く働けるのではと感じ入社を決めました。
入社から2年後に配属になったのが、現在勤めている東京女子医科大学附属足立医療センター管理事務所です。普通のオフィスビルとは異なる病院という特殊な環境であり、当初は自分の知識の乏しさに不安もありました。しかし1年半が経過し、大規模な施設の複雑さや時間の流れにも慣れ、医療に関する特殊な設備にも対応できるようになりました。
液体酸素の搬入立ち合いや、器材を滅菌する蒸気を出すためのボイラー立ち上げ、ヘリポートの照明設備点検などは、大規模な総合病院ならではの業務です。また、発電機やポンプ室はオフィスビルにもありますが、こちらの設備はかなり大型で、一通り巡回するのに2時間かかることもあります。しかし患者さんの命を預かる医療の場ですから、惰性でこなすのではなく、いつでも初めて臨むような気持ちで取り組んでいます。
ビル管理は日勤、遅番、宿直を交代制で回すのが基本です。それぞれ担当する業務内容が決まっており、勤務中は防災センターに常駐しています。警備の方も同じ部屋で勤務しており、施設の安心・安全を守る立場としてチームのような一体感のある雰囲気です。
私は文系学部出身でしたが、入社後半年間のビル管理事業部での研修で、ビル管理の基礎をじっくり学ぶことができました。就職活動時に第二種電気工事士の資格は取得していましたので、業務の空き時間や休日を使って勉強し、危険物取扱者乙種4類、第三種冷凍機械責任者、消防設備士乙種6類を入社後に取得しました。また当社では年度ごとの節目の研修が用意されていたり、ビルメンテナンス協会の外部講習を無料で受講できたりするなど、学びに対するサポートが充実しています。覚えるべきことは多いので、資格取得そのものを目標にするのではなく、学ぶことを目的として実務に活かしていきたいです。
事務所には14名ほどが勤務しています。若手が多く、先輩にも仕事の相談をしやすい雰囲気です。私も教えていただいたノウハウや知識を活かし、後輩に指導することが徐々に増えてきました。人員体制がしっかりしているため、残業がほとんどなく休暇も取りやすいのが魅力です。休日は体と心をゆっくり休ませ、趣味の時間を楽しんでいます。
ビル管理の実務では、自らが工事を行うことはほとんどありません。施設のご担当者様の希望をヒアリングしたうえで協力会社に工事を発注することが多いため、双方とのコミュニケーションをうまくとることが重要です。
ビルメンテナンスと一口に言っても、管理の方法は施設によってそれぞれ異なります。従事するうちに正しい知識を持つ大切さに気付き、段取りを調整する力が身につきました。また、状況を俯瞰的に見て、いま必要なことを見極め、自分の役割を明確に理解できるようになってきたと感じています。文系学部出身であっても、コミュニケーション力や調整力を活かして活躍できる仕事だと思います。