建物管理事業
省エネのご提案
時代のニーズである「省エネルギー」を推進するための手法を、お客様のご要望に合わせてご提案します。
省エネ診断
予備診断
- ・エネルギー消費量と構造の特徴を把握
- ・原単位の把握
- ・運用中の省エネ手法の把握
- ・ベンチマークとの比較
- ・省エネのポイント予測
- ・省エネ目標の設定
詳細診断
- ・省エネのポイントの絞り込み
- ・省エネ手法の具体的な提案
- ・経済性、環境保全性、ライフサイクルコストの総合評価
お客様の建物資産が直面している状況に応じて、省エネ方針をご提案します。
省エネコンサルティング
- ・当社を外部コンサルタントとした省エネ活動への参画
- ・省エネ関連法令に基づく書類作成の代行、支援
省エネ改修とその手法
- 建築計画による熱負荷の低減
- 外壁断熱強化、ガラス遮熱フィルムの設置
- 熱負荷の軽減
- 全熱交換器、CO2外気量制御の導入
- 搬送動力の低減
- VAVシステム、高効率モーターの導入
- 効率向上
- 全熱交換器による熱回収、3WAYビル用マルチによる熱回収、熱源機器台数制御、冷凍機送水温度設定制御、局所式給湯方式の採用
- 照明電力の低減
- 誘導灯の消灯制御、高効率照明器具、照明スケジュール発停の導入
- 自然エネルギーの利用
- 外気冷房の利用
- 省エネルギー制御
- コンピュータによる省エネルギー制御の導入
ご提案例
電力購入先の見直し(コスト低減)
施設の電力使用のトレンドを分析し、一般電力事業者(東京電力等)から特定規模電力事業者(PPS)へと、電力購入先の変更をご提案します。その後も数年ごとに、より料金的に有利な購入先を検討することで、継続的に電力料金の削減に寄与することができます。
先進的設備の導入効果の検証とご提案
近年では蛍光灯に代わりLED照明器具が普及してきていますが、これら先進的な技術の採用による施設のLCC(ライフサイクルコスト)削減及びCN(カーボンニュートラル)の推進をご提案し、お客様の施設の価値の向上と社会的ニーズへの対応に寄与します。
なお、2023年10月に開催された「水銀に関する水俣条約」の第5回締約国会議にて、直管蛍光灯の製造と輸出入を2027年末までに禁止することで日本も合意しました。
省エネ診断及び
コンサルティングの実施例
お客様の施設のエネルギー消費実態を把握し、現状の設備の効率的な運用によるエネルギー使用の合理化をご提案します。
運用による省エネ対策は、オーナー様へのご負担が少ない、エネルギー管理の基本の手法の1つです。
総エネルギー使用量の検証
総エネルギー使用量と外気温度との相関
夏季のエネルギー使用量の評価
○近似値(二次曲線)よりも上方に位置する月においては、エネルギー消費量が多く、
当時の運用を調査した上で、 設備機器の運用などの見直しを行います。
○逆に下方にある月においては、その時の運用を規範として設備機器の
運用マニュアルなどに反映させます。
中間期のエネルギー使用量の評価
病院における部門ごとのエネルギーの特徴と省エネルギー対策の提案例
部門 | 面積 (㎡) |
エネルギー 使用量 (GJ) |
エネルギー 密度 (MJ/㎡) |
当該部門の エネルギー消費の特徴 |
省エネルギー対策 |
---|---|---|---|---|---|
病楝 | 8,100 | 16,700 | 2,062 | 終日稼働し、面積が大きいのでエネルギー使用量は最も大きい部門。 一般病室における空調の夜間運転の有無により、エネルギー使用量が大きく変わる。 水の消費量も最も大きい。 |
空調温度の見直し。 中間期においては、外気の導入を積極的に行う(窓の開放)。 こまめな節水(節水コマの採用)を行う。 給水圧力の適正化をする(高すぎないよう開整)。 シャワーは温度調整が容易なものを採用する。 |
外来 | 3,000 | 5,400 | 1,800 | エネルギー密度は高いものの、稼働時間が短いのでエネルギー使用量は少な目(全体の10%程度)。 時刻によって利用者の密度が大きく異なる。 |
夏季・冬季は外気の導入をできるだけ避ける(オフセット動線)。 中間期は積極的に外気を導入する。 空調の運転は早めに終了する。 利用者の人数に応じて、空調の設定温度を変更する。 照明設備は時間に準じて、適正な調整を行う。 |
中央 診療 部門 |
5,100 | 14,200 | 2,784 | エネルギー密度も面積も大きいので、病棟に次いでエネルギー使用量が大きい。 滅菌用の蒸気、洗浄用の給湯の使用量も大きいので、熱の利用が多い。 高度医療機器(MRI等)を抱えている場合、夜間の待機電力が大きくなる。 |
洗浄作業の効率化を図る(同一種類にまとめる、水の出しっぱなしを避ける等)。 滅菌物は事前によく洗浄する。 滅菌器に詰め込みすぎを避ける、外筒を十分に予熱する、清掃や点検を定期的に行う。 夜間、休日の使用しない医療機器は、できる限り電源を停止する。 |
供給 部門 |
1,800 | 3,900 | 2,167 | 稼働時間が短く、エネルギー密度も平均的なので、エネルギー消費量は少ない。 洗濯、ベッド洗浄滅菌等で、蒸気・給水・給湯を多量に消費する。 廃棄物倉庫は、臭気対策のために換気設備による電力消費が大きくなる。 |
洗浄温度の見直しを行う。 室内湿度以上に供給物を乾燥させるのは無駄なので、見直しを行う。 |
管理 部門 |
2,300 | 3,900 | 1,696 | エネルギー使用量は少ない。 一般的な事務所ビルに似た特性となる。 |
OA機器の管理を徹底する(退出時にOFF)。 省電力タイプのOA機器を採用する(ノートPC、省エネ型複合機)。 窓のブラインドの管理を徹底する(退出時に閉にする等)。 |
厨房 | 500 | 2,500 | 5,000 | 最もエネルギー密度が大きい部門。 調理の際のガス燃焼用の外気を多く取り入れ、排気量も多い。 調理にかかるエネルギーも大きい。 食材保管用の冷蔵・冷凍庫も24時間稼働している。 給水・給湯の消費量も大きい。 |
仕込み時間帯の空調運転の見直しを行う。 調理器具の調整(完全燃焼など)を行う。 排気ファンと外気処理空調機の風量調整(ガスの使用量に応じて) 冷蔵・冷凍庫に詰めすぎない。 調理時間(仕込み時間)を、できるだけ短くする。 |
共有 | 2,300 | 2,500 | 1,087 | エネルギー使用量は少ない。 | 電気室は、季節によって設定温度を見直し、中間期や冬季は外気冷房を積極的に取り入れる(但し、湿度には注意が必要)。 昇降機の籠内空調機についても、設定温度を季節によって調整する。 |
○各月の外気温度と消費エネルギー量を比較し、
特異なデータがないか確認します。
○検出された特異値については、施設の運用などをヒアリングし、
その原因を特定し、今後のエネルギー利用の最適化を提案します。